あついコーヒーとぬるい二人。 

遠距離生活の姉妹、どうしてこんなに仲良いのか

破滅前提だからオッケーか

自分の中で、映画観ようぜブームが来てるんだろうか

 

昨日も家帰ってからふと思い立ってプライムで映画鑑賞

何となく気になってウォッチリストに入れていた作品

「バタフライルーム」

 

 

 

ひっそりと独りで暮らす女性の狂気について描かれた作品

 

 

ショッピングモールで泣いていたところへ声をかけたことをきっかけに知り合う主人公アンと少女アリス

その後自宅に招いてフランス語を教える関係になるのですが

アリスは家庭に難あり?で、それが影響するところもあるのか本人の人格もなかなか打算的で狡猾というか

孤独なアンの心に入り込んで上手に甘え、何か買わせたりお金をせびるなどするわけです

まあ要するにアンを利用して生活費を捲き上げていて

しかも、アン以外にもパトロン的な女性と疑似親子みたいな関係を築いているという…

 

ひょんなことからアンはアリスの本当の顔を知ってしまうんだけど

それでもアリスの気持ちを繋ぎとめておきたくてお小遣い渡しちゃうんだよー何やってんのーーー

ここからアンの強烈な独占欲と支配欲がどんどん濃くなっていくのだ…

 

 

アンはアンで、問題のあるバックグラウンドを持ちつつ何でもないような素振りで暮らしていて、観ている側からするとかなり怪しいところがあるのよな…

 

自宅を突き止めてアリスの実母モニカと対面するも、モニカもなかなかアレな人間で

ただただこの親子関わりたくないなって感じ

 

 

 

ねじ曲がっていったアンの、狂気に満ちた行動の数々

そして次に目をつけられた隣家の女の子ジュリー

どうするどうなる…!!

 

最初から最後まで、いやーな気持ちでぞわぞわしながら観ました

時系列を前後させながら進んでいく感じだったけど、そこまで複雑すぎずよかった

面白かったなあ

 

ところどころ少し刺激的な描写というか、キャー!イテテェ!

てなるところもあるから苦手な人は注意ですね

あと虫が苦手な人も向いてないね、蝶出てくるからね笑

 

 

 

 

タイトルのバタフライルームというのは、アンが趣味にしている蝶の標本を飾ってある部屋のことなんだけど

 

そもそもアンはどうして蝶の標本作りがすきなんだろう(趣味だしそれ自体には特別な理由なんかないのかな)

あとアンのバックグランドについて、原因?というかそうなった経緯みたいなものがいまいち掴み取れずちょっと謎が残った感じ

アンの強すぎる独占欲とか支配欲が、パーソナリティとして元々特性があったことなのか、それを呼び起こす出来事がもっと前にあったということなのか

 

色々と消化し切れないものが残るのも、本や映画のおもしろみだよね~

 

 

 

 

それとは別にずっと気になったのが、アンが色々やっちまうときに手袋をしてなかったこと

 

あちこちに指紋が!!DNAが!!残るよ!!それじゃ警察に捕まるよ!!!

ていうか隠し方とか色々雑かよ!!

と、いらんハラハラを抱えながら観ていた…笑

なんだけど、アンがじゃんじゃんとんでもないことやっていくからさー

こりゃ完全犯罪としては絶対無理だわ…絶対捕まるわ…と思い直し、気持ちを切り替えて観ることが出来ました笑

 

「破滅する前提だからオッケー」と自分を納得させながら映画を観ることになるとは

 

 

 

ラストけっこうよかった

ああいう、何かを示唆するような描写を残してパッと終わるのっていいな

 

 

 

 

 

 

 

本も漫画も映画も、没頭してるといろんなこと忘れられるからいい

「忘れられる」っていうのはもちろん勘違いで、観終わったら現実には戻るんだけど

 

ひとときでも日常のあれこれから離れてフィクションにうずまる時間を持つのはけっこう大事だよなと思う

作品から何某かのヒントを得られたり、心持ちを変える手掛かりになったりもするし

そんなの関係なく、もちろんただ気晴らしになることだけでも十分

 

 

 

もっといろんな映画にふれよう

本も漫画も読もう

最近、韓国文学も気になってるんだよね~~